Tournament article
三井住友VISA太平洋マスターズ 2014
ハン・リーは「お互いに良いプレーを!」
テレビカメラの前に押し出されて身もだえる。
「日本語はダメよ〜、だめだめ!」。今、日本で流行のギャグで応じたリー。(・・・全然、喋れてるじゃんっ!!)。
ツアーは1勝。シードは今年6年目になる。「大好きな日本。このツアーでプレー出来ることは、僕の誇りです」。だから、日本語も一生懸命に勉強した。
インタビューが終わるなり、「なんで〜、ニホンゴ! ドキドキよ〜」って、やっぱり日本語で大騒ぎのリー。
「このコースも大好き」と、べた褒めだ。「フェアウェイも、グリーンも、どこもかしこも完璧で。そしてこの美しいこの景色…」と恍惚の表情で、この日はボギーなしの67で回った。
5つのバーディもさることながら、この日一番大きなガッツポーズを握ったのは15番だ。残り95ヤードの2打目はフェアウェイから打ちながら、「オーバーさせた僕はバカ! ・・・バカ、バカ、バカ!」。これまたやっぱり日本語で、反省しきりの1打も4メートルのパーを拾って安堵した。
最後も18番は、奥から急な下りのバーディトライは打ち切れず、1.5メートルのパーパットも「とても怖かった」と、怯えながらなんとかしのいだ。
6年間愛用してきたトレードマークの長尺パターは、2016年に控えているアンカーリングの禁止を見越して早めに“卒業”をしようと奮闘中だが今年はまだ、一度も試合で使えないまま。
「このオフにいっぱい練習するつもりです」と、短い丈にする前に、ここらでもう1勝しておきたい。
大親友との最終日最終組。「デービッドとの優勝争いはとても楽しみ。お互いに良いプレーを見せたいもんだね」と、共に健闘を誓った。