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関西オープンゴルフ選手権競技 2014
これがデビュー戦! 末永一聖(すえながいっせい)が決勝ラウンド進出
今季のシーズンチケットはないが、今大会は独自の予選会を突破して、初戦を飾った。
初日こそスタートティで「緊張していた」と、ティショットを曲げたのも、しかし最初のホールだけ。父親でキャディをつとめる慎吾さんも太鼓判を押す。「こいつはほんとに曲げへんから」。安定したショットでピタピタとチャンスにつけて、3アンダーで飛び出すと「今日は耐えた」と、パーパットを拾いまくって、この日2日目は緊張するヒマもなく、「必死でした」とイーブンパーにまとめて、週末にコマを進めた。
日本人離れした顔だちは父親譲りとしても、立ち居振る舞いや、話し方はむしろ生粋のアメリカ人だ。慎吾さんが米国で事業を展開しているため、幼少期から行ったり来たりの生活も、アメリカで過ごす時間のほうがうんと長くて、実をいうと日本語も苦手という。
ところどころ、単語が出てこなくて「スミマセン、日本語が下手クソで・・・」と照れ笑いで詫びつつ、初の決勝ラウンドにむけても「生意気に取られるかもしれませんが」と一応は断りを入れつつも、きっぱりと「優勝を狙います」。
父親にいつも言われていることは、「目標設定は高く置け」。今回ももし、予選通過を目標にしていたら、決勝ラウンドには進めなかった。目標は常に、ちょっと無理かなと思うくらいがちょうどいい。
「それのほうが、さらに上に行けると思いますので」。だから、週末も父親と優勝だけを目指して歩く。「明日は65を出すつもりで頑張ります」。25歳のルーキーにも注目だ。