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フジサンケイクラシック 2014

I・H・ホは「2位でも嬉しい」

初日に64をマークして、富士桜賞を受賞したホ(右)。表彰式で改めて岩田を祝福!!
最終日はスタートするなり、深い霧に覆われて、2時間以上の競技中断も、誰より再開を願っていたのがホだったかもしれない。

ホには今年、シード権の奪回もかかるが「シードなんかどうでもいい。勝ちたい。優勝したい」と、プレーを待つ間にそう言い切ったそうである。
それだけに、中止になって、前日まで首位に立っていた池田にあっさりと優勝を譲るのだけは、嫌だった。

銀色に染めた髪に、アルマーニのサングラス。すらりとした長身を上下赤のウェアで包み、颯爽と歩く。
豪快に飛ばし、大爆発もあるかわりに前日3日目は2個のダブルボギーなど、大波賞のラウンドも本人はちっとも意に介せず、プレー中はコースのレイアウトをメモしたヤーデージブックも読まず、スイングの前にはろくに素振りもせず、グリーンのラインも読まない大胆プレーで心から勝負を楽しむ。

一時期は、カーレースにハマるなど、ゴルフもどこか一か八かの雰囲気があり、後半も一気に4つのバーディで、最後まで岩田とジョ
ーンズと白熱のV争いを繰り広げてきたホだったが、「17番を、取れなかったのが残念」。アプローチを寄せきれずに、岩田に初勝利を譲った。
「優勝は、運もないと出来ない。神様からの贈り物ですね」と残念そうに「でも、2位は嬉しい。2位とか3位とかに入れるのは、実力があるということですからね」と、負けても底抜けのプラス思考は変わらない。

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