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JGTO Novil FINAL 2014
今平周吾が通算7アンダーで優勝、チャレンジ賞金王に
前日首位に並んでいた今平周吾が5バーディ、2ボギーの3アンダー69をマークし、通算7アンダーで2位に1打差をつけて優勝した。今平は、優勝賞金180万円を獲得し、年間獲得賞金を7,444,288円として、チャレンジ賞金王に輝いた。これにより来年1年間のツアー出場権を獲得した。また、この優勝によりカシオワールドオープン(11/27〜30 Kochi黒潮CC)の出場権も獲得した。
「賞金王になれたのが一番うれしい」と開口一番、喜びの声。「出だしの1,2番でバーディを獲れ、いいスタートを切れた。あれで緊張がほぐれた」とバーディ発進を勝因の一つにあげた。その後も順調にスコアを伸ばし、12番でバーディを奪ったときには、通算8アンダーまで伸ばしていた。しかし、15番でボギーを叩き、この時点で岸本翔太と7アンダーで並んだ。ただ本人は「あまり自分の位置がわからなかった」と意識せず、「自分のゴルフをしよう」ということに専念した。結果的には、岸本が17,18番で連続ボギーを叩き、今平がそのまま逃げ切った。
チャレンジ最終戦を前に、チャレンジ賞金ランキング1位の選手が最終戦を制して、賞金王になったのは、2011年の額賀辰徳以来。「ツアーで優勝することが一番の目標」と来年のツアーへ目を向けていた。2008年の埼玉栄高校1年の時に日本ジュニアゴルフ選手権に優勝し、2年生の時により良い練習環境を求めて、学校を中退し、アメリカのIMGゴルフアカデミー(フロリダ)に移った。全米ジュニア(2009年)ではベスト8に入っている。ちなみにこのときに優勝したのが、ジョーダン・スピースだった。2011年に日本のクォリファイングトーナメントを受け、2012年からチャレンジトーナメントに参戦していた。しかし、チャレンジ挑戦の初年度は、賞金ランキング30位。昨年は82位だった。
ジュニアのころから将来を嘱望されていた逸材だけに、この3年間は傍から見ればもどかしいように感じていたので、ちょっと意地悪かなと思いながらも「ここまで来るのに、長かったか?」と質問してみた。ところが「今後のことを考えれば、この3年間のチャレンジでの経験はツアーでも活きると思う」と堂々とした答えが返ってきた。そこには大きく成長を遂げた22歳の若者の姿があった。来年のツアーでの活躍も期待できそうだ。