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アジアパシフィック ダイヤモンドカップゴルフ 2015

選手会長も優勝争い

選手会長が、優勝争いにこぎつけた。今大会は、始まる前から頭を悩ませ、奔走してきた。開催コースがある茨城県坂東市のすぐお隣で9月11日に起きた大水害は、まだ多くの方々が避難所生活を余儀なくされて、断水や停電が続く中で、選手たちの中には開催が出来るのかと危ぶむ声もあった。

「その中で、開催すると決めたからには、そしてそこに選手が出るからには、俺たちが出来ることをやらなくちゃいけない」。チャリティサイン会やチャリティバザーなどのイベントの他にも「会場に来られない方にも、俺たちの意志を示せることは」と頭を悩ませ、選手たちには獲得賞金の10%の義援金を募ることを決めても、それからまた、選手たちの同意を取り付けるのにも右往左往した。

その結果、日本人選手のほぼ全員が協力を惜しまず、「またアジアンツアーの選手たちの中にも賛同してくれる人がいて」と感謝を示す中で、誰よりも先頭を切って、貢献するチャンスが巡ってきた。

「あまり得意ではない」という大利根カントリークラブで、最初に言っていたとおりに「じわりじわり」と順位を上げて、通算5アンダーで首位と2打差の最終日最終組に挑む。「明日も、そうとんとん拍子にはいかないと思うから」。慎重に、今季2勝目をたぐり寄せる。