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アジアパシフィック ダイヤモンドカップゴルフ 2015

ホストプロ! マー君が執念の予選通過

最後の18番は、本当にしびれた。「ティショットも、2打目も完璧に打てたのに、なんでサードはあんなオーバー」。さらに奥から8メートルのバーディトライが届かず、70センチのきわどい距離を残して専属キャディの小岸秀行さんも、蒼白になった。
打つ直前に、躊躇か一瞬、パターがフラっと浮いた。奇妙なタイミングのまま、辛くもボールはカップに沈んだ。外していれば、予選落ちをするとこだった。

いや、そもそもだ。「最初から、ちゃんとやれば」。大会主催の三菱商事とサポート契約を結んで2年目のホストプロ。ここで日頃の感謝を返すと誓ったはいいが「昨日は何をやっても上手くいかずに」。
5オーバーの75は、よりによってバーディがひとつも取れずに「ノーバーディのゴルフなんて、本当に久しぶりです」。
大きく出遅れれば、雨のこの日も前半にボギーが先行して、戦々恐々。
「今日は本当に、ピンチばっかり。だけど、我慢してればいいことあるなあ」。幸い、ここ大利根のグリーンのタッチが川村に非常に合う。7番で10メートルのバーディを沈めてから、反撃開始だ。
次の8番ではOKバーディを奪うと、13番、14番ではいずれも4メートルのチャンスを逃さず、この日2度目の連続バーディで辛くも決勝ラウンドに進んだ。
「もお〜、危ない、危ない!」と小岸さんと、ひとまず胸をなで下ろした。
「その分明日からは、一杯バーディ取ります」。気を取り直して、恩返しに励む。