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トップ杯東海クラシック 2015

連覇がかかる、S・H・キム

今週は、迷いに迷って苦渋の決断を下した。というのも、今年からウェア契約を結んだデサントが主催する、マッチプレーが韓国ツアーで開催されて、この「トップ杯東海クラシック」と、もろに日程がかぶったのだ。

スポンサーの恩に報いたい気持ちは一杯でも、「去年はこの大会で勝たしてもらい、馴染みのない僕の名前を、日本のファンのみなさんにお伝えする機会をいただいたのだから」。

感謝の気持ちは、1年経った今も変わらない。
「やっぱり、日本でもう一度、その思いをお伝えしにいくべきだ、と」。
昨年覇者が、思い出の三好に帰ってきた。

もっとも、連覇がかかる今週は、あまり景気のよいことは、言えそうにない。今季は、先週まで10試合に出場して予選落ちが6試合。最高位も、ミズノオープンの14位タイどまりである。
「昨年は非常に調子が良かったドライバーが、今年は悪くて、結果に結びついていないんです」。それだけに、この大会で何か良いきっかけを掴めれば、という気持ちも、出場を決める大きなきっかけとなったことは否めない。

昨年は、この3週後に韓国オープンを制して、韓国とワンアジアツアーのW賞金王に輝いた。「そのチャンスを頂いたのも、この大会で勝てたからこそと思っています」。
スター街道を駆け上がるきっかけとなった大会で連覇を目指して戦うことで、本来の調子が戻ればいい。
「今年も三好で、良い機運がいただければと思っています」。開幕の時を、謙虚に待つ昨年覇者だ。

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