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長嶋茂雄INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント 2015
最終日は2人の韓国勢対決、最終組がスタート!(5日10時現在)
前日2日目に、パクが連呼した「ちゃちゃっと」という日本語のフレーズ。「そうです。彼にその言葉を教えたのは僕です」と打ち明けた亨成(ヒョンソン)の目下のお気に入りは、「なんかさ〜」。
いずれも、大して意味のない台詞だが、それぞれに気に入って、座右の銘(?)にしている。
「そんなふうにして、JBとはいつも笑ってばかり」。JBが、2010年に1年遅れで来日してから、この6年間というもの「一緒にご飯を食べて、一緒に練習して、本当に毎日一緒にいます」。オフの合宿も一緒で、互いの良いところも知りすぎるほど知っている。
「JBはほんと良いやつ。面白くて楽しくて、冗談ばっかり。でもちゃんと僕を先輩としてリスペクトしてくれるし」。そんな後輩に、追いついた。この日はボギーなしの67も、13番でグリーンを外して3メートルのパーパットを残すなど、危うい場面もいくつかあったがしぶとく拾い、「リズムを切らさず回ってくることが出来た」。良き後輩と、日本で初めて挑む優勝争い。
「大丈夫かなあ・・・」と、気になる点はやっぱり、ただただこのひとつ。
「明日は彼とのラウンドで、気をつけるのはリラックスしすぎないこと。まじめにやること。・・・出来るかなあ」。揃ってお調子者を自負するだけに、思案顔の先輩にも後輩はどこ吹く風で、「明日はちゃちゃっとやってきます」。
冗談めかして明日の抱負を語ったJBは、この日はしかし思い通りにはいかなかったようだ。「今日はちゃちゃっと出来なかった」と顔を曇らせ、「風が・・・。右に吹いたり左に吹いたり。いろいろ変わるので、考えすぎてしまった」と、らしくない1日。それで先輩の亨成(ヒョンソン)にも並ばれてしまったが、すぐに立ち直るのが持ち味だ。
「明日はちゃちゃっとやるだけ」と気持ちを入れ直したJB。2010年の初出場から昨年まで5年連続で予選落ちを喫した大会で今年はなんと、V争いにこぎつけられた要因こそそれだから。「自分に期待せず、考えすぎない。それでここまで上手くいっているから」。
先週は、韓国ツアーで初優勝を飾ったその勢いも自信もある。最終日こそ、余計なことは考えず「明日は明日。今日は一杯寝て、明日もまた楽しく頑張ります」。さあ、良き先輩と日本で初の腕試しだ。