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長嶋茂雄INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント 2015

ミスターが地元の子どもたちと、アオダモの木を植樹

試合の前に、何よりのエールになった。「今年のチームは強いの?」。直立不動で答えた。「今年はあんまり強くありません・・・」。力強い返答は出来なかったが、励ましの言葉をもらった。
「じゃあ練習を一杯してね。頑張ってくださいよ!」。みんなで大きくうなずき、いっそうのチームワークを誓った日曜日だ。

ミスターの名を冠するこの大会は、2005年の大会発足当初から、何より子どもたちとの触れ合いを大切に、会場のザ・ノースカントリーゴルフクラブでは今年も毎日のように、あちこちで子どもたちの歓声が上がった。

この日5日の日曜日ももはや、恒例行事である。
毎年、このセガサミーカップでは、記念植樹が行われる。「アオダモ」は、野球のバットの原料になる木である。今大会では、スポーツ振興活動の一環として、植樹活動を初めて今年で6年目。

毎年、最終日の表彰式で、プレゼンターとして花を添える大会名誉会長の長嶋茂雄氏と、地元の野球チームの子どもたちが一緒に土をかぶせて苗木のすこやかな成長を願う。

今年、ミスターとの共同作業で、6本目の苗木を植えてくれたのは、地元の少年野球チーム「千歳タイガース」の12人。ミスターがスコップでかけてくださった土を、なだらかにならしたのは6年生の4人。
今年、卒業年を迎えて一生の思い出が出来た。

ミスターに優しい声で話しかけられて、緊張しきりはキャプテンの藤沢新汰くん。
もちろん、平成生まれのメンバーたちは、ミスターの活躍を生で見たことはないが「テレビで見たり、お父さんに聞いたりして、凄い方だって知ってます」。
国民栄誉賞のレジェンドの交流は、今後の藤沢さんの野球人生に、どんな影響を与えるのか。

午後から5年生以下のメンバーは、リーグ戦に向かうそうで大事な試合を前に、「頑張ります!」。これは絶対に負けられない試合!? みんなで勝利を祝ってくれているといい。

<長嶋茂雄・大会名誉会長のコメント>
「セガサミーカップ」はスポーツ振興と、地域貢献を目的に開催しており、かねてより私も大会を通じたスポーツ振興をお手伝いできないかと考えておりました。本年も野球人としてバットの材料になるアオダモを植樹させていただきます。ゴルフと野球、種目はことなりますが、この大会をスポーツ界を結ぶようなイベントに育てていきたいと思います」