人生初のツアーで、人生初の快挙を達成した。ここ総武カントリークラブの所属プロが、197ヤードの11番で、ホールインワンを達成した。

今大会ではなんと、3つのパー３で毎日ホールインワン賞が、達成した選手の分だけ贈られるという大盤振る舞い。特に11番と、16番ではそれぞれ前田建設工業株式会社と、野村證券株式会社から、300万円がかけられており、阿久津も練習ラウンドのときから目をつけていた。

2007年にプロ転向を果たしたものの、ツアーの出場権をかけた予選会のＱＴは、サード進出が自己最高で、しかも今年はセカンド落ちを喫して、37歳にして、主催者推薦を頂いた今大会が、ツアーデビュー戦。

大金に「さすがツアーはデカいな」と、感心しきりで看板を見上げていた。「自分にも、1％くらいはチャンスがあるかな」と、思っていたがまさかそれが実現するとは！！

ホールインワンもまた、人生初の出来事がいっぺんにやってきて、この日は3つのダブルボギーも帳消しに･･･とはならないまでも、貴重な経験を積ませてもらった。
練習場では、シード選手の練習にも感心しきり。
「僕とは、練習方法からして違っていた。今のままでは上手くなれないと感じた。

見て盗むじゃないけれど、明日はこっそり、いろんな選手のラウンドについて回ろうと思います」。予選落ちはしてしまったけれど、最終日には表彰式で、ホールインワン賞の贈呈式にも臨む。
「頂いた賞金は、今後の試合の軍資金に使わせていただきます」。タダでは起きない所属プロになる！！