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Masters Tournament
松山英樹は14位。シェフラーが優勝(マスターズ最終日)
松山英樹は史上4人目の連覇をかけた闘いを、通算2オーバーで終えた。
首位と11差の14位タイから出た最終日は「72」。
イーブンパーに止まった。
「6アンダー、7アンダーくらい目指して頑張っていたんですが、最初からパットを入れることができなかったのが苦しかった」と、スタートの1番でさっそく2メートル弱のバーディチャンスを逃すと、そこから連続ボギー。
右バンカーから刻んだ2番のパー5は、3打目も奥にこぼして乗せられず、3番も2打目のミスでパーオンに失敗。
でも、攻める姿勢は貫いた。
240ヤードと距離のある4番パー3で、手前から距離のないピンに向かって奥2メートルにワンオン。
次の5番はグリーンの外からパターで約10メートルをねじ込むなど昨年覇者の風格を見せたが、この連続バーディの直後に、6番で3パット。
痛恨のボギーを今度は次の7番で、約1.5メートルにつけてまたすぐ奪い返したものの、前半最後の9番をボギー。
1オーバーで折り返した後半も、12番パー3で約7メートルを入れながら13番で再び3パットのボギーを打つなど一進一退だった。
第1打が林のほうへ飛び、刻んだ第3打を約2メートルにつけた15番のパー5が今週最後のバーディとなった。
14位タイで終戦し、「なかなかいいプレーができなかったが、悪くてもこの位置で回れていることは良かったかな」。
アジア勢初の勝者に就いてから1年。
昨10月に日本開催の「ZOZOチャンピオンシップ」で勝ち、今年1月の「ソニーオープン」でアジア勢最多の米8勝と走り続けたが、先月初めに首などの痛みを発症。
直前まで治療につとめてきた。
万全ではない中でも、上位争いを演じて「パッティング以外はだいぶ戻ってきたなという感じはあるので、もう少し体力をつけて、練習をしっかりしたいなと思います」と話し、来年のマスターズについて「まずケガをしないでここに乗り込んできたいと思います」と、グリーンジャケットを次の勝者に着せかけた。
優勝は、通算10アンダーでアメリカのスコッティ・シェフラー。
先月の初優勝から一気に3勝。世界ランク1位でオーガスタに乗り込み4勝目を初メジャーで飾った。
16、17年を日本ツアーで戦った韓国のイム・ソンジェは通算1アンダーの8位タイ。
昨年2月の大事故から復帰のタイガー・ウッズは2日連続の「78」で通算13オーバーの47位だった。