3バーディ、1ボギーの久常に対して、平田は前半5つのバーディと、ボギーは3メートルを逃した9番を含めて後半3つ。
大風の中で「69」と健闘した前日の2日目と似たような流れとなり「きょうはショットというよりパットが原因で耐えれなかったかな」。
最後18番も、左手前から1.5メートルほどのチャンスを逃したのは無念だが、同学年の中島啓太(なかじま・けいた)と蟬川泰果(せみかわ・たいが)が下位で苦しむ中、日本勢3番手となる成績で踏みとどまり「ここにいる以上は意識しないことはない」。
最終日にトップ10に入れば、次のPGAツアー「ワールドワイド・テクノロジー選手権」の出場資格が発生する。
「伸ばさないといけないのは分かっている。昨日、今日みたいな展開にならないように。変なことは考えず、普段どおりに」と平常心を心がける。
翌最終日もまた、同組になった久常は9月に欧州・DPワールドツアー「フランスオープン」を初制覇したばかり。
「しぶといパーパットを何度も決めてましたし、外したら流れ悪くなるところもしっかり沈めていた。毎週、言葉も変わる環境で戦ってきた精神力を感じた」と、一つ下の21歳を励みにする。
ちなみに久常だが、昨年の本大会では最後18番のボギーでトップ10入りを逃しており、今年は雪辱もかかるが、次週はまた主戦場の欧州・DPワールドツアーに戻ってシーズン残り3試合を戦う予定をすでに立てていただけに「まだ、考えていないんですけど・・・」。
実現できれば大いに迷う。
1年でグンと増えた選択肢にも成長の跡が見えてくる。