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三井住友VISA太平洋マスターズ 2016

チーム芹澤、チーム静岡! 宮本が、藤田が5位タイに

最終日こそ、松山と回る!と元気いっぱいの宮本
初日に66を出して、松山とは1打差の単独2位で出た宮本は、「今日はうまくいかなかった」と、2日目に伸び悩んで順位を下げたが、地元御殿場で家族が見守る前であきらめない。

この日は松山が2日目としては、大会史上2番目となる通算13アンダーを記録したが、2000年の2日目には同14アンダーで、その1番目となる御殿場の最多アンダー記録を保持しているのが宮本だ。

その自負を持って「日曜日こそ松山と回れるように頑張ります!」。
そんな弟弟子に負けじと、やはり地元静岡県は掛川市に住む兄弟子も、強気なことを言ってみたいのはやまやまだ。

「松山と回るってことは、最終組ってことですもんね」と、決まり切ったことを一応、念押ししてみながら藤田は顔をしかめた。
「今はなかなかそういうことを、言える状態ではないので・・・」。
この日最後の18番も冷え込みの中で、2打目がわずかにグリーンに届かず、池の淵から果敢な水切りショットを断行してどうにかパーでまとめて、「あそこにボールが残っていて良かった」。

今季もはやシーズンは、4戦のみを残すところで賞金ランクはまだ41位と、ここ数年にない不振に「賞金王の年(2012年)より今のほうがよほど一生懸命ゴルフしてます。あのときは、何をやっても上手くいった。あのときのほうが、ずっと楽をしていた」と、つい過去の栄光に思いを巡らし恨めしげ。
「今も相変わらず練習は、いっぱいしてるが今は体が追いつかない」と、それもまた47歳には切ない。

3日目は宮本と一緒に3つ前から最終組の松山を、追いかけたい気持ちはいっぱいだ。
「地元静岡を盛り上げたい思いもあるのですが」と地元ファンにも申し訳なさそうに「僕は現実主義なので・・・。根拠のない希望的観測が嫌いだから」と、あえて口をつぐんであくまでも、「明日も3アンダーが目標です。そこがクリアできれば僕としては、合格点」。
地元でも、ひたすら地道に復活の道を模索する。
  • しかしこちらはテンションが上がっていかない兄弟子。この日の最終ホールでウォーターショットの藤田