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日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ Shishido Hills 2016

新会長の最終日

記念撮影会で、子ども相手に笑顔もこぼれる。「急に身長伸びちゃったなあ!」と、緊張気味の女の子を笑わせた
最終日の新会長は神出鬼没。朝から元気に、1番ティで選手たちを見送り、スナッグゴルフの子どもたちと談笑していたと思ったら、そのあと18番グリーン裏のギャラリープラザにふいに登場すると記念撮影会で、ギャラリーのみなさんを相手に、冗談を言っている。

昼食をゆっくり取る間もなく、正午過ぎに登場したのはギャラリープラザの「B1グルメグランプリ」の会場だ。
地元茨城県笠間市のみなさんと、世界のアオキが挑戦したのは、コース近くの日本三大稲荷神社「笠間稲荷」の神事にちなんで、会場でも長いなが〜い「100ヤード稲荷寿司」を作っちゃおうという企画。

それは面白い!ときゅうきょ青木も参加することにした。
大会特別協賛の森ビル株式会社の辻慎吾・代表取締役社長や、茨城県の橋本昌・知事と仲良く連れ立ち大ハッスル。

まず長い長い簀(す)の子の上に、正方形の油揚げを丁寧に重ねて広げていって、その上に軽く握った寿司飯を乗っけていく。「昔、お母ちゃんがよく作ってくれたのを、思い出すなあ」とお袋の味を思い返しながら、みなさんと息を合わせて簀の子を丁寧に巻いていき・・・。

みんなで一斉に持ち上げたら大成功!!
さて、気になる計測結果は・・・・・・・・・?!

残念!! 100ヤードにはちょっと足りない89.3ヤードはしかし、「みんなで力を合わせて作るから、旨いんだな」と、自分が握った部分のおいなりさんを切ってもらってしみじみとエビス顔だ。

ほんのり甘い寿司飯の味の余韻にひたりながらも頭の片隅で気になったのは、やはりこの日の試合展開だった。おもてなしに徹した1日は、史上まれにみる大接戦に、ちらちらとスコアボードを盗み見て、青木自身もファンのみなさんと一緒になってハラハラと胸躍らせた。

塚田や谷原らが演じた僅差の争いはファンをドキドキさせるのにも、申し分のないゲーム展開。タフなメジャー戦を制して、ツアー初優勝を飾った勝者には新会長として、感動の表彰式で惜しみない賞賛を贈った青木。
「この優勝を、もう二度とないものにするかどうか。今後の選手次第」と、チクりと勝者にカツを入れることも忘れず、最後に世界のアオキが深々と頭を下げた。
「今年は新会長となり、人を育むというスローガンのもと、スポンサー、関係者のみなさま、選手、ファンのみなさまとご一緒に、これからもジャパンゴルフツアーを盛り上げていきたいと思います。今後とも、どうぞ宜しくお願い致します」。
就任して最初の主催競技はひとまず無事に終了したが、新会長としての本当の闘いはこれからと、青木は気の引き締まる思いだ。

  • 長いなが〜い稲荷寿司作りに参加
  • 表彰式終了後のボランティアパーティでも深々と頭を下げて感謝!「みなさんがおられなければ、大会は成立しないのです。今後ともどうぞ宜しくお願い致します!」