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関西オープンゴルフ選手権競技 2016

初めての和歌山で宮本勝昌が好発進

地形を生かした丘陵コースは両サイドにOBゾーンが口を開け、落としどころが非常に狭い上に、フェアウェイとアンジュレーションのきついグリーンとの高低差もあって距離感が出しづらい。「それに、グリーンも速いし、練習ラウンドした感じでは、僕にはとても良いスコアが出る感じがしなかった」。

アウトコースに比べて、インコースのほうが、比較的スコアが出しやすいとの評判も「僕には両方難しく感じる」と、前向きになれる要素がまったくなかっただけに、初日の4アンダーには「上出来」の好発進だ。

16番パー5では、251ヤードの2打目を、スプーンで右3メートルに乗せてイーグルも奪った。「ミスも多かったけど、それ以上にナイスショットが出来た」。3つのボギーを補って余りある好リカバリーで、2位タイにつけた。

お隣の奈良県出身の奥様が里帰りの際に、白浜のテーマパーク「アドベンチャーワールド」まで足を伸ばしたとは聞いたことがあるが、宮本にとってはこれが記念すべき、初・和歌山。県下で42年ぶりのトーナメント開催には初日から大勢のギャラリーが駆けつけてくれたのも、嬉しい。
「なかなかゴルフトーナメントが開催されない土地で、こうして大会をやっていただけるのは、良いことですね」。
全国各地の小学校にプロがゴルフの楽しさ、面白さを伝えて歩くゴルフ伝導の旅が始まったのは、2009年。最初の一校目を訪ねたのが当時、選手会長の宮本勝昌だった。「これからも、いろんな県でトーナメントが開催できるといいですね」。初代伝道師にはなおさら感慨深い好スタートとなった。

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