今大会における、全英オープンの日本予選が終わった。すでに資格があった金庚泰 (キムキョンテ)をのぞいて、権利を得た上位4人のうち、2人が初のメジャー舞台を踏むことになった。
23歳は、夢見心地だ。「本当に出れるのか、と。メジャーに行くなんて夢みたい。嬉しいですね」と今平周吾。
この日、最終日は最終18番まで、実に6ホールで驚異の粘りを見せた。13番、14番では3メートル。きわどいパーパットを拾いまくった。15番では、手前から4メートルをしのいで、珍しくガッツポーズも披露した。
16番では2.5メートルを沈め、17番では5メートルもキメた。
18番もバンカーからしぶとく寄せて、最後までヒヤヒヤさせた。
最初の9ホールは一進一退のゴルフ。
「いつもなら、崩れている」。再三のピンチも耐えに耐えて「成長したな、と」。珍しく、自分を褒めた。
「優勝とか全英とか」。(ついでに優勝副賞のポルシェのマカンとか)。「そこまで考えないでゴルフをした。全英は結果的に行ければいいか、と。アンダーパーで回ることを意識した」。最後まで無欲を貫き、手にした出場権だ。
「向こうでいろいろな選手を見てみたい。一緒に回りたい選手というのは特にない」。初めてのリンクスコースでも欲張らない。
そして李尚熹 (イサンヒ)も、先週まで3週間の間にそれぞれ母国ツアーで1勝をあげて帰ってきた。も、最終ホールのバーディパットを逃して日本での初優勝を先輩に奪われたのは悔しいが2位タイにつけて、初めて掴んだメジャー切符だ。
「世界的な選手と共に立てるという期待がある。風が強いという印象があるから、それにむけて、徹底的に練習したい。最善を尽くして、いい勉強をして来ることが目標です」。若い2人には経験が何よりの土産になる。
※今大会での全英オープン日本予選は終了しましたが、今季初戦の「SMBCシンガポールオープン」からスタートした「全英オープン日本予選ランキング」は、次週の「日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ Shishido Hills」でいよいよ最終戦を迎えます。