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HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP 2016

今年も兄弟揃ってちばるよ〜

兄弟で、ホスト試合に挑めるという贅沢。今年もそんな希有な挑戦が出来る。宮里兄弟が、揃ってスポンサーの舞台に立つ。

11月3日に千葉県印西市の総武カントリークラブで開幕する「HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP」は株式会社平和とともに、主催をつとめるPGMホールディングス株式会社とサポート契約を結ぶのが、聖志(きよし)と優作。
聖志は3つ兄だが、ホストプロとしては優作が先輩だ。
4年前からつとめる優作に対して聖志は2年目のまだ“新米”。
昨年の初年度に聖志が思い知ったことがある。
「ただでさえ、難しいコースで朝イチに、ティの後ろで主催者の方々に立たれると、倍くらい難しくなる」とは、ホストプロならではの宿命か。

もちろん背後からプレッシャーをかけられているわけではなく、むしろ「みなさんには気楽にやって、とは言っていただくのですが」と、そうはいってもどうにか結果で応えなければ、いつまでも心苦しいままというのもまた、ホストプロの贅沢な悩みといえば、悩みである。

まして、聖志は13年にそれまで8年守っていたシード権を、いまだ手放したままである。主戦場のチャレンジトーナメントでも、2大会も主催大会を開催してもらって、道を作っていただきながら結果が芳しくなければ、居心地の悪さはなおさらだ。

今こそ、デキのいい弟に追いつきたい。
サポート契約を結んだ13年に、その年のシーズン最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」で涙、涙のツアー初優勝を飾った優作。
さらに翌年の開幕戦「東建ホームメイトカップ」で年またぎの2連勝をやった。
昨年は、世界の強豪を倒してダンロップフェニックスで3勝目を飾り、今年は新選手会長にも就任して、まさに男子ゴルフの顔としてホスト試合に挑む。

やや出遅れ気味だった今季序盤も徐々にエンジンがかかりはじめて、秋以降はグっと上り調子で開幕のときを迎える。
「今年は優勝争いに絡めるようにしたい」。
沖縄が生んだ珠玉の兄弟が揃って絵になる結末を、心に秘めて戦う。