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ゴルフ日本シリーズJTカップ 2017

初日は首位に豪州、韓国、南アと国際色豊かに開幕

今年最後の頂上決戦は午後から小雨が降る中、混戦模様で幕を開けた。通算4アンダーで南アのノリスとオーストラリアのケネディと、韓国の永漢(ヨンハン)が並んだ。

初日のリーダー3人のうち、今年勝ち星を加えて、ここに来たのは1人だけだ。6月の「日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ Shishido Hills」を制したノリス。
今年のツアープレーヤーNO.1は、あのエルスに腕相撲なら、一度も負け知らずのつわもの。
2年ぶりに乗り込んできた今大会は、屈指の高速グリーンをものともせず、「今日のコンディションは優しかった」と平然と、初日の好発進にも「確かに、今年2勝目のチャンスだけれど、まずは毎日ゴルフを楽しむことが目標」と、余裕綽々。

いつもポーカーフェイスのケネディ。今年はケガに苦しみ、中盤こそ苦しんだが賞金ランクは23位で2年ぶり、5度目の出場にして、「このコースで自己ベストが出せた」と、66の滑り出しに珍しく頬が緩んだ。
そして、こちらはいつもニコニコ永漢(ヨンハン)。
17番のバーディで、一度は単独首位に立った。最後の18番のボギーで結局、タイに紛れた。
「でも18番は難しいし、ボギーでも大丈夫です」と、最後まで片エクボは消えなかった。
「それより、雨が降っていて良かった。雨が降っていなかったら、ボールがグリーンを出ていた」と、むしろ命拾いにホッとした。

今年は6人の韓国勢が、今大会に顔を揃え、韓国メディアも数社、会場に取材に来ている。
ネットニュースの「ブレークニュース社」のイ・チエさんによると、韓国内でもファンクラブが出来るほど、永漢(ヨンハン)の人気は絶大だそうだ。

たとえば、この日1打差の4位につけた金庚泰(キムキョンテ)が「カリスマ」とすると、「ヨンハンは可愛い弟みたいな。試合が始まれば、キョンテはキリっとちょっと近寄りがたい雰囲気だけど、ヨンハンはいつもニコニコしていて“スマイリー・・・”日本語ならなんていうのかしら。あだ名があるんだけれど」と、イさんの言いたいことを推測するにきっと、「笑顔の貴公子」みたいな?!
「そうそう、そんな感じです!」。

いつもどこでも、スマイルヨンハン。
今年最後に、2016年のSMBCシンガポールオープン以来のツアー2勝目は、もちろん欲しいが「まだ3日もあるし、このコースは最後まで分からないから。3日目まで頑張って、チャンスがあればそこから」。
今季最終戦こそ、最終ホールでファンに笑顔を振りまく。

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