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関西オープンゴルフ選手権競技 2017
新婚さん! 北村晃一が2アンダー
今年の会場の城陽カントリー俱楽部は「ティショットがすべて。ティショットがフェアウェイにいかなければ話にならない」と、安全策に徹する。
「ラフからなら80ヤードから打っても止まらない」と用心を重ねて逆に「フェアウェイなら距離が残っても、なんとかなる」と攻守を見定め、ボギーは1個にとどめて「安全に、安全に、が奏功した」。
後半の16番でボギーを打ったところでスコアボードを確認して「もうひとつ獲ったらトップ10で終われる。もうひとつバーディが欲しい」と、狙ったとおりに17番でもしっかりとスプーンでフェアウェイにおいて、1.5メートルのチャンスを奪った。
緊張するからラウンド中は、スコアは見ないという選手も多い中で、「僕は常にスコアボードを見る。スコアが分かっていたほうが、やりがいがあるし、獲れたときの嬉しさが倍増する」と、初日から勝負師の一面を垣間見せて好発進した。
父親の晴男さんがテレビでも活躍する弁護士であることで、その息子も何かと注目を集めるが、「慣れたというか、ラッキーですよね。注目されてなんぼの世界。周りの声さえ気にしなければ、良いことしかない」と、大歓迎だ。
ゴルフを始めてちょうど10年目の今季は、チャレンジトーナメントの賞金ランク10位で前半戦の出場権を獲得して「やっとツアーに出られる立場になり、オヤジは楽しみにしていると言ってくれている」。昨年は同い年の一般女性と結婚したこともあり「気合いが入ってます」と、大いに期するものもある。
「自分のためだけにゴルフをしているわけではない。それがいい方向に行っている」。
行列の息子は背負うことで、安定したゴルフに強さも加わった。