Tournament article
HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP 2017
優作は父の前で
3日目はあまりの風に、身体を支えるので精一杯。球が動かないかとひやひやしながら打つパット。身の周りのものも、飛ばされないようにと気を配っても、同組の小鯛のフラットキャップがあっけなく持って行かれて谷底に落ちていくのを、目の当たりにした。
優作は、4オーバーを打った。
「今日は1個しかバーディが獲れなかった」と、父親の優さんも残念そうに言った。
8月に、藍さんと遠征中のイギリスで倒れてからまだ病院での治療が続いており、この日も医師から外出の許可をもらって、次男の応援に駆けつけ「あと1ヶ月かかりそうですけど、大したことない。大丈夫ですよ」。この日は大風の中で、気丈に前半の9ホールをついて歩かれた。
上がってから、母親の豊子さんも交えて、ひとしきり親子で談笑したあと、また病院に戻る父親に、最終日の健闘を誓った。