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マイナビABCチャンピオンシップ 2018

虎さんが66で急浮上

急浮上でゲッツ
鮮やかなオレンジのキャディバッグに、虎の肉球を模したへッドカバー。最近ではキャディのキム・ジョンレさんと毎日、揃いのオレンジ帽が、秋晴れのコースに映える。

我らが“虎さん”ことチェホソンが、3日目に66を出して前日の47位から急浮上した。コミカルなパフォーマンスと共に、スコアでも存在感を出した。

この日は、アジアで唯一のメジャー覇者と回った。
「今日はヤンさんに、学ぶつもりで回ってその結果6アンダーを出せたのは、良かった」。
11番では、12メートルもの下りの高速パットがカップに沈んだ。次の12番では27メートルのバーディパットを3メートルも残したが、パーパットをしのいだ。
これに気をよくして、さらに3つ縮めて上がってきた。

6月に、そのユニークなプレースタイルが世界中に拡散されてから、国内外でも応援してくれる人たちが格段に増えた。
選手たちからの人気も高く、若い稲森が今年の日本オープンを制した際に見せたガッツポーズは「虎さんをイメージしたもの」と、告白した。
「他の選手たちがマネしたり、僕を大事に思ってくれることは嬉しい。感謝してます」。
13年に、日本とワンアジアツアー共催の「インドネシアPGA選手権」で1勝の経験はあるが、日本国内での勝利はまだ。
45歳。「1歳でも若いうちに、また優勝したい。チャンスがあれば掴みたい」。
首位とは離されても、夢追い人の虎さんだ。