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ゴルフ日本シリーズJTカップ 2018
前選手会長も上昇
昨年覇者の賞金王から威勢の良い言葉は出なかった。
昨年の最終日に62を出した優作。大差の大会2勝目を飾り大逆転で、選手会長として初の賞金王になったが「去年は、よく勝てたな、と」。
勝ちに行って勝つということの難しさ。
それをやりとげた自分もどこか、他人事のようにも思える。
「いろんなことが重なって、優勝できたと思うんですけど、まあ去年は自分の番だったのかなとは感じましたね」。
キングの称号を片手に、旅に出た今季。途中、腰を痛めたり「それでも無理やりやった部分もありますけど、全体的にショットの調子が悪かった感じがあった」と帰って数えてみたら、国内外合わせて12試合で予選落ちを喫していた。
「けっこう、落ちたなと思って」。
執念で、欧州ツアーのシード権は手に入れたが、今週は帰国早々に「絶不調」宣言も飛び出し、苦悩がうかがえた。
先週の欧州開幕戦「オメガ香港オープン」で投入したヘッド体積260ccの1Wは、「アイアンでティショットを打っている感じ」と連覇をかけた今週も、引き続き極少ヘッドに救いを求めたが、初日は2オーバーを打った。
2日目は、2本を試した末に再びエースに戻したが、「今日もあまりまっすぐ行っていない」。
好感触は戻らないまま、「ちょっと、厳しい…。去年は太いレーンに乗ったが今年は細い糸という感じ。明日はかなり良いゴルフをしないといけない。今の自分には、貯金がいくらあっても足りない」。
まだ残り2日もあるのに、苦渋の敗戦コメントに終始した優作だが…。