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長嶋茂雄 INVITATIONALセガサミーカップゴルフトーナメント 2018
2イーグル賞に長嶋茂雄賞。アトムが特別賞を独り占め?!
特別賞だけで225万円。4月の初V以来のトップ10入りとなる、6位タイ賞金(319万7250円)に届きそうな勢いだ。
最終日のアトムはツキまくっていた。
本人も呆れるほどに。
「ショットは今年一番悪い。絶不調なのに。今日はツキツキ。本当にツイていた」とまずはこの日、ティが前に設定された14番パー4で8メートルに乗せるワンオンイーグルを奪って、共立製薬ご提供のイーグル賞をゲット。
最後のパー5は113ヤードの3打目を52度のウェッジで直接入れた。14番の100万円は他3選手との均等割だったが18番ではこの日唯一のイーグルで、カナモト提供のイーグル賞100万円は独り占め。
「1日2イーグルは、試合でもプライベートでも記憶にない」。
公私ともに初体験のアグレッシブなゴルフは、バーディ以上のスコアをポイント換算して競う「長嶋茂雄賞」で18ポイントを稼いで1位に。同賞金100万円までさらに上乗せすれば「こんなにツイていてもいいのかな・・・」。
つい不安になるほどのツキぶりには「今年の開幕戦より嬉しいかも」と、思わぬ臨時収入にはウハウハだ。
今季国内開幕の「東建ホームメイトカップ」で悲願の1勝も、その直後に5試合連続の予選落ちの屈辱を味わっている。
そしてこの日は2イーグルの快挙を挟んで、難しい16番のパー3ではティショットをみごとなまでに、池にぶち込んでいる。
「すごいですよ。ギリギリとかじゃなく、右のギャラリーのほうに飛んでいって。右の土手に絡めと思ったけれど、全然。本当に、右の土手方向に飛んだ。ナイスダボ」と、あまりのショットの悪さに苦笑いも浮かんだ。
初V後の不振については「気が抜けてしまった部分もある。優勝を目標にしてきたぶん、達成してしまって次は目標をどこに置くのか。気持ちの余裕ができたことで、集中できなかった部分もある」。持病の再発もあり、体調不良も重なった。
本人には葛藤の今シーズンのようだがこの日のプレーといい、今年のアトムはなんとも、振り幅の大きなゴルフで周囲をハラハラ、あっと驚かせてくれる。