今度こそチャンスは絶対に逃せない。昨年まで3年連続のトップ3もいつも、毎年あと一押しで勝ちきれない。昨年は、最終ホールの2打目が池に沈んだ時に垣間見せたガッツプレー。いつも冷静沈着な選手が一瞬、感情を爆発させたほど、悔しい思いも味わった。

よたびのリベンジをかけて、今年も最終ラウンドを前に定位置につけた。この日の第2ラウンドは雨、風と季節外れの冷え込みと、難条件が揃う中でも「ボギーを打たないように。チャンスが来たらしっかりと獲っていく」と、もはやコース攻略は心得ている。

手堅くスコアをまとめて「今年は本当に頑張りたいと思います」と、力を込めた。
悲願のV２を、堂々と捧げたい人も出来た。
6月の空き週に、石川遼らと出演したスポーツバラエティ番組で婚約を発表して話題になった。

その際に昨年、報道陣に「おつきあいしているのか」と聞かれて「していない」と嘘をついたことも詫びることが出来て、すっきりした。

周囲にはすっかりもう、ばれているのにそれでも「違う」と言い続けるのも煩わしい。
25歳の決断も「早く結婚したほうが気持ち的にも楽だし、ゴルフにも集中できる」。
今週も会場に来て、運転や洗濯とかいがいしく世話を焼いてもらって「面倒くさいことは、すべてやってくれるので。助かってます」と今年は試合にだけ没頭できる環境も整い、期待が高まる。

昨年の初優勝は表向きは選手とキャディという立場で、記念撮影に収まった。
次の表彰式では婚約者との2ショットで改めて、最愛の人を紹介するつもりだ。

• 今平 周吾
• 石川 遼