Tournament article
フジサンケイクラシック 2018
単独2位の今平周吾が賞金1位に浮上
一度はV争いから脱落した周吾。後半、やにわに息を吹き返した。14番から脅威の5連続バーディで最終ホールを回りきった。
優勝こそ届かなかったが、通算11アンダーは最終組でV争いをしていた重永を抜いて、単独2位に。
賞金ランキングでトップに躍り出た。
今季、若手の活躍がめざましいが、中でもいち早く、頭角を現していた一人が今平である。
過去2度の賞金王に輝き、ツアー通算13勝を誇る金庚泰(キムキョンテ)は「若い子たちの中でも周吾は一番」と言った。
デビュー当時から、一目置いていたという。
「最初に5回くらい一緒に回ったときに、この子は違うな、と」。
見立てどおりに15年にはあれよと初シード入りを果たして、昨年は初優勝も飾った。最近では、常にV争いの渦中にいて、ゲームを引っ張る存在に。
「周吾の実力なら、もっと勝っていてもいいくらい」と次の2勝目がなかなか来ないのが、庚泰(キョンテ)にも歯がゆいようだが「大丈夫。ひとつきっかけを掴めば、すぐに何勝もする選手になれるでしょう」と、太鼓判を押した。
「あとは、もう少し喋れたら・・・(笑)」(庚泰)。
デビュー時はあまりの口べたぶりに、先輩プロにも「周吾より、庚泰(キョンテ)のほうが日本語が上手い」と冗談を言われたりしたこともあったが最近ではしっかりと、自分の意見を言うようになってきた。
「賞金王は、まだ全然意識していません。それより出来れば早く2勝目がしたい」。
今の切実な思いを吐露した。