Tournament article
SMBCシンガポールオープン 2018
圧勝のガルシア、まさに幸せ絶頂期
「今週はストップ&ゴー。今日もハード・デイ。疲れました。今は冷たいシャワーを浴びたい」と猛暑と、連日の競技中断(ストップ)と、再開(ゴー)の繰り返しには人並みに、うんざりした顔をしながらそれでも世界ランク10位は随所に力の差を見せつけた。
最終日は前日3日目に残した第3ラウンドと合わせて計27ホールでひとつもボギーを叩かず、朝7時40分から再開した第3ラウンドの残り9ホールで一気に単独首位にのし上がると、そのまま余力を残して逃げ切り「年の最初の試合で、素晴らしい1週間になりました!!」。
用具契約を結んで15年になるテーラーメイド社を離れて、今年1月にキャロウェイ社と新契約を交わしたばかり。
入念に調整を重ねてきたとはいえ、クラブもボールも一新する中で、「試合でどこまで出来るのか」。
半信半疑も新年早々に、一気に晴れた。
「テストのつもりで来たのですが、新しいスタッフのサポートに、今年最初の試合で良い結果で応えることが出来て良かった」。
昨年は、今大会で14年ぶりの出場を果たした3ヶ月後に、その瞬間は訪れた。
4月のマスターズトーナメントで初のメジャータイトルを掴んだ。
19歳でプロ転向してから実に18年目、若くして、その異才ぶりから“エルニーニョ”のニックネームは日本では“神の子”と和訳されたがメジャーはようやく通算74試合目、37歳(当時)にして悲願を成就させると7月にはアンジェラ・エイキンスさんと結婚。
そして、今年3月にはパパになる。
「美しい妻と、生まれてくる子は女の子・・・。ハッピーで、エキサイティング!」と、神の子はまさに幸せ絶頂期。
大会は、1961年からの長い歴史にその名を刻印して噛みしめた。