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ISPSハンダマッチプレー選手権(3回戦〜決勝) 2018
決勝戦・・・・・・!!
後輩ワナスリチャンとのタイ対決を制したクロンパ。「いつも一緒に練習する仲間。やりにくかった」という心理戦を2&1で決した。
ツアー通算19勝の池田勇太を1アップで倒して翌9日の決勝にこぎつけた今平。「今日が山場と思っていた」。池田との準々決勝は、今週初めて最終ホールにもつれる大接戦を制した。
池田との一騎打ちは、圧勝続きのそれまで3戦とはワケが違った。
5番、6番の池田の連続バーディで、2ダウンを許して迎えた8番、2メートルのチャンスを迎えた。
「向こうの流れになると思ったので攻めていった」と強気にねじ込み1ダウン。さらに9番のOKバーディで、引き分けまで戻して突入した後半9ホールで改めて、敵の強さを思い知った。
今平と時松、池田の3人のプレーオフにもつれたのは昨年9月のANAオープンだ。窮地こそ、牙を剥いた池田。1ホール目に早々に敗退に押しやられた記憶が今平の胸に残る。
「勇太さんは土壇場に強い。今日もこれを外したら負けというのを入れてきた」。
目下賞金1位でこの頂上決戦に乗り込んできたとはいっても今季未勝利。
昨年の関西オープンで初Vも、次の2勝目はまだ来ない。
「僕はまだ1勝だけど、勇太さんは何勝もしている凄い選手。それを考えると全然、僕よりうわての選手なので。気持ちで負けないように。全力でやった」。
引き分けのまま、最終ホールに入った。
サドンデスのパー5で2打目を手前の花道に落とした池田に対して果敢な2オンで揺さぶった。
池田は1.5メートルに寄せたが、外してパーに終わった。
奥から8メートルのイーグルトライを打った今平。1メートル弱残したバーディチャンスは逃さなかった。
「すべて私のミス」と言い残して足早に去った池田。
そのうしろから、地元ファンとのハイタッチに悠然と応えて歩いた。
「やっぱり、地元で勝てたら凄く嬉しい」。
翌9日の決勝戦に、おのずと気持ちは高まる。
決勝戦で当たる相手は166センチ。
「クロンパ選手と、僕も身長はそんなに変わらない」。
日本ツアーの中でも小兵の165センチは「何もしなければ、飛距離がハンデ。スイング改造やトレーニング。体重も落とさないよう日頃から気を遣う」。
日々の努力でコツコツ補い、巨大やぐらに登ってきた。
初優勝がかかるクロンパは「優勝できたらタイでも大きなニュース」と、相当の気合いが入っているそうだ。
目下賞金1位の名にかけても「勝ちたいです。僕は2勝目がしたい」。
互いに譲らぬ最終日になる。