Tournament article

アジアパシフィックオープンゴルフチャンピオンシップ ダイヤモンドカップゴルフ 2019

@米澤蓮さんが大健闘の2位

後半15番で、チップインによる連続バーディ。
総武がざわついた。まだ19歳のアマチュアが首位と2打差。
リーダーを脅かしたのは、東北福祉大2年の米澤さん。
17番ではまた3打目のアプローチが入りかけ。OKバーディで、ついに1打差で上がった。
浅地の5つ前で結果を待った。

最終日は5打差15位タイからコースに出た。
季節外れの冷たい風が吹いたこの日もまたプロも手こずる難条件で「プラン通りにプレーができた」と、善戦した。
自分もV争いの渦中にいるのは17番のグリーンに上がる直前、見上げたスコアボードで分かった。

プレーオフのチャンスを残して上がって「しっかり準備をしておこう」。
とりあえず、練習場に向かっても、集中できない。
最終組の浅地が17番を終えた頃には練習グリーンに移動してきたが、「18番が気になって、練習できない。こんな経験したことない。ドキドキしました」。

初のローアマ獲得は嬉しいが、1打差2位での戴冠だ。
大学の先輩の松山英樹に次ぐ史上4人目のアマVまであと一歩だった。
嬉しさと悔しさと、気持ちは「半々」。

複雑な心境で、浅地と参加したクラブハウスのパーティで、勝者のスピーチを聞いていたら悔しさが、"センターライン"を越えた。
「そういえば、全英出れた…」。
今年から、今大会の勝者に全英オープンの出場権が与えられることになり、夢の舞台もあと一歩で逃した。

「今日は狭いコースで成長を感じられた部分もあり、飛距離と方向性の両立に関しては課題もあり。次の試合で勝てるように頑張る」。
逃した大魚は次のプロの試合で取りに行く。
昨年、ひとつ上の大学の先輩、金谷拓実さんとローアマを争った日本オープンでもまた、勝者に全英切符がある。
「去年、悔しい思いをしたので今年は頑張る」。
またひとり、令和を代表するスター候補の登場に胸躍る。

関連記事