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マイナビABCチャンピオンシップゴルフトーナメント 2019

今平周吾は1位返り咲きでもまた勝てず、悔しい2位

今平周吾は賞金1位に返り咲いたが、勝てなかった。18番はイーグルの応酬で、最終日の大接戦は大いに盛り上がったが、また2位。
1差の単独首位で出ながら、今季2勝目を逃した。韓国の黄重坤(ハンジュンゴン)に逆転を許した。

最終組で回る3人が引っ張った最終日は序盤から拮抗し、特に今平とジュンゴンの2人が、もつれにもつれる展開。
獲って、獲られてを繰り返してきた前半の流れがふいに傾いたのは、12番のパー3。ピンそばのバーディで、今平が2差をつけた。

だがすぐ15番で、勝機を手放す。
「このロングホールでレイアップしたのが響いた」と、今平。
左ラフからの2打目。逆目のライに、「ウッドでは抜けが悪い。アイアンに変えた」と8Iに握り替えたが、これを左に引っかけた。林に飛んだボールは跳ねて、そのまま行方が消えた。
3分間の新ルールを目いっぱいに使い、同組の選手たちの目も借り大捜索したが、見当たらなかった。
ロストボール。
打ちなおして5メートルを残したボギーパットは辛くも入れたが再びジュンゴンに並ばれた。

ティショットを右にわずかに外した次の16番パー3は、「パターで行きたかったが3、4メートルは逆目のカラーがかかる。距離感が難しい」と、ウェッジで転がしたが2メートルのパーパットが残った。
外して痛恨の連続ボギー。
土壇場でジュンゴンに、この日3度目の逆転を許した。

1差つけられたまま迎えた最終ホールは205ヤードの2打目を5Iで先に、4メートルのチャンスにつけた。このイーグルパットを先に沈めて、先手を打ち続けたが相手には効かなかった。

ジュンゴンは2メートルのイーグルチャンスを難なく勝利のパットとした。
「ジュンゴンは下りの難しいラインだった。プレーオフもあるかと見ていたけどしっかり決めてきた。…しょうがない」。

今年、4度目の2位賞金1500万円を加えて賞金1位を奪い返した。獲得賞金も、3年連続の1億円の大台に乗ったが「いい位置にいたので、優勝したいなという思いがあった。そっちのほうが悔しいです」。
今週は、中国上海で行われた世界ゴルフ選手権「HSBCチャンピオンズ」を回避してまで、悲願の今季2勝目にかけたが今平は、また勝てなかった。

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