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日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ Shishido Hills 2019

2度の歴代覇者。宮本勝昌が新事実に驚き

20回の歴史の中で、初回から4度会場になった栃木県のホウライカントリー倶楽部と、ここ宍戸ヒルズカントリークラブの両開催コースを制したのは伊澤利光(初回00年、03年)と宮本勝昌(01年、10年)の2人だけ。

「2回勝った人も、2人だけじゃないですか?」とベテランのプライドもちらり。
今年は、令和最初の中日クラウンズで2年ぶりのツアー通算12勝目を飾ったばかりで、勢いもある。
「今週は自分の好きな大会でもあるんで、上位争いをしたい」。
20年目の記念大会には、なおさら気合も入る。

開催コースでここに移ってきてから16年の間に大会が、地元の人々と深めてきた交流と絆。
「コースさんもすごい協力して下さって"ツアー選手権"というブランド価値も年々、高まっているなという印象がある」と感謝しながら、「だからこそ、我々選手はせっかく上がっている価値を、下げちゃいけない。せっかくNHKさんで生放送していただけるし、僕らはきちんとゴルフの醍醐味を、伝えていかなくちゃいけないなと思うんですよ」と熱く語っていたら、宮本の耳元でJGTOのスタッフがごにょごにょ耳打ち。

「えっ、そうなの?!」。
思わず驚きの声を上げてしまったのは今年の全英オープン日本予選ランキングの詳細について。
昨年まで海外初戦の「SMBCシンガポールオープン」から、今大会の獲得賞金ランクの"上位2人"に出場権があった。
しかし、今年は5月の「アジアパシフィック ダイヤモンドカップ」の最上位者の資格が加わりその分、この日本予選の出場枠が1人に削られた。

現在、同ランク4位につける宮本は、有資格者のジャズ・ジェーンワタナノンド
(ランク1位)と、浅地洋佑(同2位)の2人の有資格者を除けば宮本は、最上位者にあたる同3位のブレンダン・ジョーンズに次ぐ、まだチャンスの2番手。

「今大会の結果次第で僕も行けるもんだと…」。
昨年までの出場資格が変わっていたことを知らずに、2010年(セントアンドリュース)以来となる2枚目の全英切符をほぼ手中におさめていた気になっていたからちょっぴりがっくり。

思っていたより少し、ハードルが上がってしまったが「今から意気込んで、行けるわけでもない。頑張った結果、行ければそれでいい」。
気を取り直して大会3度目のタイトルを狙う。

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