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〜全英への道〜ミズノオープンatザ・ロイヤル ゴルフクラブ 2019
21歳の学生プロ! 新人の金永雄(キムヨンウン)が参戦3戦目のV争い
前半、570ヤードの3番パー5は得意のドライバーが「上手く打てた」と軽々と、残り241ヤードのフェアウェイに置くと5番アイアンで6メートルに乗せてイーグルを奪い、波に乗った。
総距離8000ヤード超の史上最長コースも、昨冬に覚えがあった。
「タイ合宿で回ったコースもこのくらいあって、そこで練習してきたのがよかった」と戸惑いも見せずに、好位置で初出場の大会を折り返した。
韓国体育大学に通う大学生プロ。先輩には6歳上の、黄重坤(ハンジュンゴン)がいる。ファイナルQTランク19位の資格で今季から初参戦。「セッティングや環境のすばらしさはずっと聞いていましたし、日本ツアーで戦うのが夢でした」と、初年度から満喫している。
2017年に、米下部のウェブドットコムツアーでアジア勢初の"賞金王"に輝き、18−19シーズンを米本ツアーで戦う任成宰(イムソンジェ)は、アマ時代にナショナルチームでしのぎを削った同級生。
「僕はゴルフを始めたのが遅かったのですが、高校生でやっと追いつき、今はまた差をあけられています」。
永雄(キムヨンウン)もまた、米ツアー挑戦を目標にしており、負けられない。ルーキーイヤーの相棒に選んだのは、あの変則スイングで大人気の崔虎星(チェホソン)のキャディを昨年までつとめていたキム・ジョンレさん。
勝手知ったる人が常にそばにいてくれれば心強い。
平均300ヤードの飛ばし屋が、参戦3試合目の史上最長コースで早速のV争い。
「日本でのトップ争いは初めてでプレッシャーもありますが、そこは気にせず明日からまた思い切りせめていきたいです」。
楽しそうに話した。