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ダンロップ・スリクソン福島オープンゴルフトーナメント 2019

賞金王は5位タイのまま、次戦へ

賞金王に、反撃の機会は与えられなかった。3日目を5打差の5位タイで終わっていた今平周吾は、最終日の中止の一報を聞くと「やりたかったですけど…仕方ないですね」。
淡々と帰り支度を始めた。

次週は、今季国内メジャー第2戦。「日本プロゴルフ選手権」の会場は、鹿児島県・薩摩半島の南端に位置する指宿市の「いぶすきゴルフクラブ」。

当地は空港から車で2時間もかかる上に、翌月曜日の7月1日には前夜祭、さらに2日・火曜日はプロアマ戦と、選手たちには休む間もなく予定がすし詰めだ。

その中でももっとも悩ましいのが、キャディバッグの輸送手段だ。
ここ福島県西白河郡西郷村のコースから送ると、中1日挟んで3日を要する。宅配便にゆだねることはできない。
これに1週間の衣装が入った大型のスーツケースも加わり「荷物になりますけど、鹿児島まで手持ちで運びます」。
こんなときこそ宅配便の便利さを、痛感する瞬間。

ツアー通算2勝も、日本と名の付くタイトルはまだ。
口数は相変わらず少ない中でも、最近でははっきりと「勝ちたい」と口にするようになり、賞金王の次なるターゲットはプロ日本一のタイトル。
大荷物と共に野望を抱えて、次戦に向かった。

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