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SMBCシンガポールオープン 2019

日本が誇るスター選手の今年の課題は

左からマシューにラブに、ガルシアとケーシー。そして石川!! オフィシャルカメラマンが激写した写真は題して「STAR PLAYERS」。間違いない!!
水曜日のプロアマ戦後に実施されたスター選手による記念撮影会で、大会が日本ツアーからその被写体の一人に選んだのが石川だった。
昨年覇者のガルシアとデービス・ラブIII、ケーシーと若手注目のマシュー・フィッツパトリックという豪華な顔ぶれにも負けない晴れやかな笑顔で加わった我らが選手会長。

予選ラウンドでは今年もまた、ガルシアとの組み合わせが決まった。
初出場の昨年に続く抜擢に、今年も注目と期待の大きさが伺える。
本人も、のぞむところだ。
「去年もガルシアと回って曲がらないなあ、上手いなあ、としか思えなかった。打つときの集中力がすごいので。勉強になることばかり」。

ついに未勝利に終わった昨年。
シーズン最終戦の直後に語った1年の総括でも、石川が反省にあげたのは「1打への集中力」だった。
波に乗りかけたかな、と思ったときに大事な場面で躓くのは、そこが微妙に欠如するからではないのか…。
「9年前は、技術力がなくても集中力でカバーができたが10年経って、いまは技術力はついても集中力が、それを上回ることがなくなった」と、話した。
昨シーズン後半から、1打へのフォーカスを課題に掲げる中で、いよいよ昨季最終戦では小平とのプレーオフに敗れはしたが、最後の最後にV争いを演じることができた。
「いかに集中して打てるかが大事。技術の差より自分の集中力」と確信できた1戦になった。
その手ごたえを大事につかの間のオフを過ごしてきた。
「いま、体の調子は100%の状態。膝や股関節の痛みもなく、体の不安はまったくない。新しいドライバーも5ヤード飛距離が伸びて、違和感もない」。なんの懸念もなく、今季の初戦を迎えられる。

日亜で出場枠を分け合う出場選手の顔ぶれはもちろん、この1年を占うにも会場のセントーサGCは、うってつけの舞台である。
特別協賛に、三井住友銀行をお迎えしてから昨年までの3年間は、外国勢の勝者が占めたのも「ごまかしが効かないコースだから。世界をめざしていくプレーが必要」と、米再戦を目指す選手会長のモチベーションも、おのずと高まる。
「世界のトップ選手も出てくれる。彼らのプレーから学ぶことも多いので。自分も挑戦していく気持ち。今年は2勝、3勝したい。来年はオリンピックもある。それも大きな目標です」。
日本が誇るスター選手の2019年も、いよいよシンガポールで幕を開ける。