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JGTO Novil FINAL 2019
復活の白!頑張りすぎない姿勢がゴルフを蘇らせた
今週は早くから最終日にあたる25日の天候が悪いことは把握していた白。だからこそ2日目にできるだけ伸ばしておく必要があると考えていた。そのプラン通りのゴルフができたことが今週の勝因と言っても過言ではない。
攻めるときに攻めて、守るときはしっかり守る。そんな冷静なゲーム運びができるようになったのは、全て今年の「太平洋クラブチャレンジトーナメント」での初優勝がきっかけになったと振り返る。
「やっぱりあの優勝が大きかったと思います。それまで優勝争いで何度も負けていたので、あそこで勝てた経験が今回の優勝にもつながったんだと思います」。
2014年にシードを失って以来、約5年ぶりにツアートーナメントに復帰するわけだが、勝てそうで勝てなかった頃とは違う姿をツアーでは見せたいと話す。
「誰かの言葉じゃないですけど、自分を褒めたいですね。ケツに火がついたというわけではないですけど、本当に必死でこの2年間を頑張って、それでこうやって戻れて本当によく頑張れたなと思います。試合に出られないのにスポンサーしてくれたり、多くの人がゴルフに集中する環境を与えてくれたので、その感謝の気持ちで今はいっぱいです。成績が出ない限りは年齢的にゴルフを続けるか続けないかの瀬戸際だと思っていたので、そこからよく頑張れたなというのが率直な感想。時間はかかりましたが決して無駄ではなかったかなと」。
来年でプロデビューして20年目を迎える白だが、勝てるまではやめられないと長い間思い続け、そして悩み続けてきた。おそらく世の中の多くのプロゴルファーも同じ悩みを持ちながらプレーしていることだろう。他のプロスポーツと違い引退がないことはある意味でゴルフの残酷な一面なのかもしれない。ただ、それでも諦めずに夢を掴んだ白に勇気付けられるゴルファーもきっと多いだろう。来季はさらなる大きな夢であるツアートーナメントで優勝に期待したい。