「終盤は攻めて攻めてのゴルフが噛み合わずにバーディにつながらなかったなという感じですね」。この日はインコース10番からスタートし前半の９ホールを３バーディ、ノーボギーで折り返す。上々の内容だ。
しかし後半はチャンスにつけながらも決め切れない状況が続き、１バーディ、１ボギーで結局スコアを伸ばし切ることはできなかった。その理由は、明日の天気予報に対しての気持ちの迷いがあったからかもしれない。

「ハーフターンしたときにトップが確か11アンダーだったので、多分12アンダーくらいは出しておかないとなと思っていました」。
明日の天気予報は雨。しかも結構な雨量が予想されており、上村の中には今日のうちにトップに立っておきたいという思いと、勝負は明日という両方の想いが巡っていたのだ。

上村は初めて受けた昨年のクオリファイングトーナメントを20位でクリアし、今年の出場権を得ている期待の大型新人だ。経験値がまだ浅いだけに、その辺りの状況判断はこれからの課題になるのかもしれない。ただ、若さゆえの思い切りの良さもある。明日の最終日は雨予報だが、そんな悪コンディションを吹き飛ばす勢いで優勝をかっさらうかもしれない。

• 上村 竜太