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アジアパシフィックダイヤモンドカップゴルフ 2021
一昨年覇者の浅地洋佑「1週遅れの母の日と3度目の正直」
1年越しの連覇を狙う浅地洋佑(あさぢ・ようすけ)。
2年ぶりの開催舞台となる、神奈川県の相模原ゴルフクラブは、天才ジュニアとして活躍していたころから、回り慣れたコースである。
「狭くて、グリーンも気持ち打ち上げで。硬くなったら難しい。ティショットがカギになる。フェアウェイ置いて、しっかり真ん中に乗せられれば」。
11日火曜日の練習日は、香妻陣一朗との下見で攻略ポイントを改めて確認して歩いた。
先週は、2週続きのV争い。
でも、首位タイで最終日を迎えた「中日クラウンズ」は5位に終わり、選手会主催の「ジャパンプレーヤーズチャンピオンシップ by サトウ食品」は、2位Tから34位Tまで落ちた。
「は〜〜〜…って、その日はさすがに落ち込みました。2週続きの疲れもありますけど、いい状態では来られた。今週は3度目の正直」と、意気込む。
4月の開幕戦で家を出発してから1カ月ほど。感染を警戒し、先週の日曜日もあえて東京の実家に帰ったから1歳になる長男の奏汰(そうた)くんと、全然会えていない。
「もうすぐ、喋る頃かな…?」。
毎晩、妻との電話で愛息の成長を確認しながら、1年8か月ぶりの3勝目を追う。
一昨年は母の日に、女手一つで育ててくれた伸子さんに、感動のツアー初優勝を贈った。
今年は、大会の1週前。
「シャンパンでも贈ろうと思ったけれど。買いに行く時間がありませんでした」と、手ぶらの帰宅。
「それに一昨日は母、別の家に行っていて。いなかったんです」と、日ごろの感謝も伝えずじまい。
「今年は、1週遅れの”母の日”にします」。
今度は連覇で喜ばす。