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日本オープンゴルフ選手権競技 2021
首位タイでもしんみり。ノリスの心配事
決勝ラウンドから2人1組の2サムラウンドで、池田勇太と3日目の最終組にこぎ着けた
でも、南アのノリスはいつになくしんみりとしていた。
「故郷で、大事な人が病気」という。
彼女は、南アのゴルフ協会で長く要職をつとめていたといい、「家族ぐるみで35年のつきあいなんです」。
キャディで弟のカイルさんにとっても勿論、恩人。
2年前に、父親と死別した時にも親身になってくれた人だそうで「あなたたちが楽しくプレーすることが、結果につながる」との励ましどおりに、2人で力を合わせてその3ヶ月後の日本ツアーで通算4勝目。
「本当に、精神的な支えになった」と感謝する。
その人が、ガン宣告を受けたと聞いてこの夏に、2週間の隔離を承知でいったん帰郷してきた。
「彼女とどうしても話しておきたいことがあったので…。病状はいったん持ち直したけど、でも今また危険な状況です」と、本当に心配そうだった。
「彼女のために頑張りたい」。
17年の「日本ゴルフツアー選手権」に次ぐ2個目の”日本タイトル”で、病床に吉報を届ける。