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〜全英への道〜ミズノオープン 2021
宮本勝昌はネタ切れの「71」。それでも3差!
ミヤルソンこと、宮本勝昌の第2ラウンドは「71」。
「厳しい中で、アンダーパーに戻せたのは及第点」。
いよいよ、残り1日。54ホールの短期決戦は「1打も無駄にすることなく、大事にプレーします」。
48歳が今年の初優勝と、9年ぶりのメジャー切符を見据えた。
午後スタートのこの日、会場入りしたころにはすでに強風だった。
「1日は必ず吹く。瀬戸内海のいつもの風」。
インスタートの10番ティに向かう途中で、通算13アンダーまで伸ばしたフィリピンのパグンサンとすれ違い、「ジュビック、ナイスプレー!」。
リーダーとの大差を自覚しながら、ティに立つなり猛烈な向かい風。
「覚悟はしていましたが、非常に難しい入り方」。
悪戦苦闘が始まった。
難しい14番パー3で、右のラフから打った2打目がグリーンをオーバー。アプローチも微妙な距離を残して3オン2パット。
ダブルボギーを先行させた。
「そこから、必死でしたね」。
先週の全米プロを50歳で制したミケルソンにあやかり、「ミヤ(宮)ルソン」と、自身を命名したのは9アンダーを出した前日2日目。
「昨日はウハウハで帰ったのに、1日に2回もホールインワンって…」。
同開催の女子ツアーで、山路晶さんの快挙に話題をさらわれ男の嫉妬。
「ミヤルソン。イケるかな…と、思ったのに。奥さんにも恥ずかしいからやめなさい、って」。
それでも懲りずに、この日も新たなネタを提供するつもりが、「今日は考える余裕もなかった。バーディチャンスもなかった。必死のパーセーブで。そんなに、いつもいつも出てこない」。
苦戦しながら、ティからグリーンまで右サイドにずっと池が張り付く最後の9番で、1メートルのチャンスを沈めて「ナイスプレー」。
どうにか、V争いには踏みとどまった。
「最後バーディ来たのはありがたい。自分的には満足ですね」と、安堵しながら、通算10アンダーは首位と3差。
「あと2日あるなら余裕もある」。
しかし、初日が中止となり、決勝1日の短期戦。
「あと1日。逃げるほうならあってないようなもの、と言えるところを、追いかけるには、遠くに感じる。2位狙いにしようかな…」。
大会の上位2人に「全英オープン」の出場権。
2012年以来となる、自身2枚目の切符確保に切り替えてしまうという道もあるが、「ダメですね。せっかくだから。下向かないように。3歩先見ながら。下からビッグスコアを出す選手もいるし。視野を広くしながら、自分のプレーに集中します」。
最後は逆転のツアー通算13勝で、とっておきの話題を作る。