Tournament article

中日クラウンズ 2021

宮本勝昌に恩人からの指令。「プロなら連覇を狙わなくちゃ!」(前日)

2年ぶりの再会です
昨年覇者が2年ぶりの再会を喜んだ。
一昨年の今大会で宮本勝昌を優勝に導いたハウスキャディの遠竹則子(とおたけ・のりこ)さん。
2年越しの連覇がかかる今年も支えてくださることになった。

和合が苦手で、2年前のV争い時も後ろ向きなことばっかり言うプロのお尻を叩いて歩いた恩人は、2年経っても相変わらずにぎやかで、あのときは、ひとつに束ねていた髪がさっぱり短くなったくらいで、コロナ禍でもその明るさは、ちっとも変っていなかった。

開幕前日の28日は水曜日のプロアマ戦から、ビシバシだった。

「やっぱり、和合は難しい。明日から苦しむんだろうな…」と、ぼやく宮本。
「何言ってんですか、勝っといて。もういい加減、慣れてください!」と、すかさずツッコまれて、なつかしさがこみ上げる。
「……そうそう、そうそう、この感じ!」。
遠竹さんに叱責されて、和合に帰ってきた実感がする。
たちまち2年前がよみがえる。
「今年もポジティブ人間と、ネガティブ人間のぶつかり合いになるんだろうな…」と、2年ぶりの再タッグにしみじみと苦笑した。

来季の50歳の誕生日を機会に、シニアツアーとの掛け持ち参戦を決意。
「だからレギュラーツアーのフル参戦は今年で最後」と言う宮本にはなおさら、1年越しの連覇を願う声も多いが「いや〜〜〜ないですないです。無理ですよ」と、言ったとたんにまた遠竹さんに叱られた。

「何言ってんですか、プロでしょう? プロなら今年も勝つって言わなくちゃ…!」。
背中を押されて、絞り出す。
「毎日コツコツアンダーパーで回り、前回みたいに、ミラクルパットが何発か入って、最終日にちょっといい位置に顔を出せれば…」。
前回は、令和最初の勝者に和合が沸いた。
2年ぶりの今年は令和最初の連覇で、また遠竹さんを泣かしちゃおう。

関連記事