前回の2020年は、16年リオ五輪で銅のマット・クーチャーが、同・金のジャスティン・ローズを3差で下して優勝。
メダリストたちのワン・ツーフィニッシュで盛り上がった。
2年ぶりの開催ではイングランドのポール・ケーシーが、3年ぶり2度目の出場を果たす。
前回の2019年大会は、2位タイだった。
「次こそ優勝を」と、実は昨年もエントリーを決めていたそうだ。
しかし、新型コロナウィルスの世界的な蔓延で、開催中止に。
復活の今年も、変異ウィルスの影響を受けて、厳戒態勢でのプレーとなるが、「大好きなこのコースで今度こそトロフィーに名前を刻みたい」と、改めて出場を表明。
特に、アジアンツアーはコロナ禍で、2020年3月から2021年11月まで中断を余儀なくされた。
「アジアのゴルフが直面したこの2年間の厳しい状況を考え、大会をサポートしていくことが重要と感じた」と、本大会を自身の2022年初戦とすることを決意した。
2009年には世界ランク3位につけた実力者も44歳になったが昨年の欧州ツアー「オメガ・ドバイ・デザートクラシック」で通算15勝目。
また、8月の東京五輪では、松山英樹らと共に銅メダルをかけて、7人のプレーオフを戦うなど(1ホール目のボギーで結果は4位)熟練の健在ぶりをアピールした。
本大会では「世界で戦ってきたひとりとして、アジアの若者たちに私の経験や知識を伝えたい」と、ケーシー。
「大会を通じ、ゴルフというスポーツを円熟させる手助けしていくことが、私の使命」と世界屈指のベテランが、並々ならぬ意志で3年ぶりのコースに立つ。
なお、日本ツアーからは30人が出場。
JGTO出場選手一覧
当週に入り、ジャパンゴルフツアーには賞金加算されないことが決定したが、優勝者にはアジアンツアーへの出場資格ほか、上位4人には今年、セントアンドリュースで行われる全英オープンの出場資格もあり、譲れない戦いであることには違いない。