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フジサンケイクラシック 2022

片岡尚之が、怪物コースで成長の足跡

自身3度目の富士桜で、成長の足跡を確認できた。
プロ3季目の片岡尚之(かたおか・なおゆき)が、ボギーなしの「64」を記録。単独首位に立った。


4メートル→5メートルと、チャンスを沈めたインスタートの10番、11番でさい先良く連続バーディを奪った。

「朝イチから難しい2ホールで獲れて1日言い流れで行けた」と、合わせて4つ伸ばして入った後半。

2打目の痛恨ミスで、13メートルの長いバーディトライになった折り返しの1番では「絶対入れなきゃムカつく」と、急な下りのフックラインをねじ込んだ。


「ドローを打ちたいけど右に出て、そのまま右に行っちゃう」と、頭を悩ませ、「年中、試行錯誤をしている」というスイング改造も少し形になってきた。


富士山からの目がある、との定説を信じて、最初はグリーン上も慎重に読んだが、3年目ともなれば「あんまり考え過ぎても良くない。今年は気にせず見たままで」。


後半の5番、6番で3メートル前後のチャンスも逃さず、この日2度目の連続バーディを奪った。

コロナ禍で、大会初出場を果たしたルーキーの2020年は、初日の18番ホールで、「ティショットが80ヤードも真右に行って、誰も行かないような管理棟みたいなところまで飛んだ」と、トリプルボギーを打つなど「74」。


1打足りずに予選敗退したが、5月の「JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品」でツアー初優勝を飾って迎えた2度目の昨年大会では19位タイ。

「ちょっとずつ成長して戻って来れている」と、3度目の今年は初日からさっそく好発進に喜び、「難しいコースなので。成長できてるか、確認するのにも良いコース」。

足跡を確かめながら日々前進する。