プロ3季目の片岡尚之(かたおか・なおゆき)が、ボギーなしの「64」を記録。単独首位に立った。
4メートル→5メートルと、チャンスを沈めたインスタートの10番、11番でさい先良く連続バーディを奪った。
「朝イチから難しい2ホールで獲れて1日言い流れで行けた」と、合わせて4つ伸ばして入った後半。
2打目の痛恨ミスで、13メートルの長いバーディトライになった折り返しの1番では「絶対入れなきゃムカつく」と、急な下りのフックラインをねじ込んだ。
「ドローを打ちたいけど右に出て、そのまま右に行っちゃう」と、頭を悩ませ、「年中、試行錯誤をしている」というスイング改造も少し形になってきた。
富士山からの目がある、との定説を信じて、最初はグリーン上も慎重に読んだが、3年目ともなれば「あんまり考え過ぎても良くない。今年は気にせず見たままで」。
後半の5番、6番で3メートル前後のチャンスも逃さず、この日2度目の連続バーディを奪った。
コロナ禍で、大会初出場を果たしたルーキーの2020年は、初日の18番ホールで、「ティショットが80ヤードも真右に行って、誰も行かないような管理棟みたいなところまで飛んだ」と、トリプルボギーを打つなど「74」。
1打足りずに予選敗退したが、5月の「JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品」でツアー初優勝を飾って迎えた2度目の昨年大会では19位タイ。
「ちょっとずつ成長して戻って来れている」と、3度目の今年は初日からさっそく好発進に喜び、「難しいコースなので。成長できてるか、確認するのにも良いコース」。
足跡を確かめながら日々前進する。