3差の単独トップで出たものの、前半ホールで獲れたバーディは4番の1個だけ、という苦しい展開。
「でも、こらえながらなんとか我慢していた」と、奥歯を噛みしめる。
10番から連続ボギーで石川に逆転を許すと、2打差を追う立場で今度は13番から連続バーディ。
懸命に、大接戦を演じ続けて17番では渾身の2オン狙い。
惜しくも花道に落ちたが、寄せワンバーディで追いついた。
こだわりの輪厚で、3勝目のチャンスを最後までにらみ続けた。
それだけに、「勝っておきたかった」と、最後の最後に取り逃がした3年ぶりの通算22勝目が悔しい。
左半身の故障から、2週間で復帰してきたが本調子とはほど遠く、この日は雨風も満身創痍の体に堪えた。
「厳しいものはありましたけど、それでもやると決めてきた。しょうがないですね」。
完治につとめて次こそ勝ちきる。