ラウンドレッスンも熱心に行い、「何度かアドバイスさせていただいて、自分でも気付くことがありましたし、楽しくプレーできました」と、有意義な1日を過ごした。
プレー後のゲストとの“お茶会”も和やかにこなして、公式会見に臨んだ。
今月12日のプロ転向表明後、初の公の場。
「世界で活躍するゴルファーを目指したい。またゴルファーの前に、一人のアスリートとしてジュニアの目標となれるような人になりたいです」と、決意表明した。
昨年のこの大会でツアー史上5人目のアマチュア優勝を達成した。
今年は、マスターズと全米オープン、全英オープンとメジャー3試合に出場を果たした。
「3つとも予選落ちしてしまって、メジャーで活躍するには心技体がベストでなければいけない」と、課題もより明確に定まった。
「世界中のゴルフファンが集まる大会で試合ができて、いい経験ができたかなと思います」と先月は、男子として初となる2年連続の世界アマ1位のメダルを獲得。
「アマとして、やり残したことはない」と、全英オープン後にプロ転向を決意した。
「1年前のこの大会で優勝できて、1年後のこの大会でプロ転向するというストーリーが自分の中で凄く好きで、この大会を選ばしていただきました」と、JGTOのツアーメンバー登録のタイミングや準備など、すべて本大会に合わせてスケジュールを組んできた。
松山英樹が「三井住友VISA太平洋マスターズ」でアマ(2011年)でもプロ(2016年)でも同一大会制覇を達成しているが、アマ→プロで大会連覇なら史上初。
また松山が、日本選手として2試合目の最速V記録を持つが、デビュー戦初Vなら、まだ誰もなしえていない偉業へ。
「京都・城陽」の昨年大会は狭い会場で、パー3以外の全ホールでドライバーを打つ大胆不敵なアマVを演じた。
「兵庫・小野東洋」に会場を移した今年は「全ホールでドライバーとは考えていないですが簡単にレイアップはしたくない。ドライバーを持つ回数は多いと思いますし、ガレスコーチと粘り強く、アグレッシブに攻めていくと決めました」と戦略を明かし、「自分で決めたことを貫いていけるようなデビュー戦にしたい。結果にもこだわり、優勝を目指して頑張りたいです」。
ピンと伸ばした背筋が相変わらずさわやかだ。