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パナソニックオープンゴルフチャンピオンシップ 2022

滑り込み出場の大田和桂介「何だこれは」不運の悪条件でもボギーフリーの単独3位

プロ13年目の大田和桂介(おおたわ・けいすけ)が、ボギーなしの「66」を記録。
6アンダーで迎えた最後9番が、この日唯一のピンチだったがグリーン奥から1.5メートルに寄せたパーパットをしのいで上がれた。


単独3位の好順位で、大会公式インフルエンサーの取材にも軽妙に答えた。



「僕は雨男。今日も着いた瞬間、土砂降りで。何だこれは、と」不運の悪条件も、開き直って「頑張りすぎないこと。力まないこと。ミート中心に、しっかり狙ったところに打つ」と、雨中のポイントを押さえて攻略。


「小野東洋はトリッキーなホールが多い。今日はほとんどドライバーを使っていない。ティショットをフェアウェイウッドで刻んで、レイアップ」と、巧みなプロのマネジメントを察知して、希望の番手をす…っと差し出すハウスキャディさんとの息もぴったり。

「本当にストレスなくプレーができた」と、感謝した。


この秋に組み替えられたリランキングで38位と優先順位を下げて、最初は今大会も出場資格がなく、18日月曜日の最終予選会を受験する予定だった。

先週の「ANAオープン」は予選敗退し、練習ラウンドのために先乗りしていた会場で、繰り上げ出場の吉報を聞いた。


ちかごろ若手の活躍がめざましい日大出身。
2年時に08年の関東学生を制すと、同年の日本学生で日大勢11年ぶりの優勝。翌年には連覇も飾り、08年に日本オープンではアマで唯一の予選通過でローアマに。

10年に期待を集めてプロ入りしたが、レギュラー昇格には時間を要している。


「ギリギリで出られた流れをつかめるように」と今週は、希少なチャンスを生かす気持ちが増すところを「先のことより、目の前の1打」と、ぐっと堪えて「残り3日間しっかりと戦っていけたら」と、気を引き締めた。


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