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パナソニックオープンゴルフチャンピオンシップ 2022

自分のことは煙に巻く。宮本勝昌「凄いねタイガくん。大槻くんは余裕」でも、たぶん意欲は満々

新人シニアはいつも煙に巻くのが上手だ。
2日目の単独首位から、3人タイの混戦には紛れても、依然として大チャンスだ。



でも、6バーディ1ボギーの「67」で上がってきた宮本勝昌は、この日も自分はそっちのけで他のプロの話に終始していた。

まず最初の話題は「61」を出したアマチュアの蟬川さんの偉業について。


「凄いねタイガくん。山下未夢有ちゃんに負けてないね」と、前日の女子ツアーでの新快挙もしっかり押さえる。

そして、お次はこの日同組で回った大槻智春について。

先週の「ANAオープン」に続く、今季2例目の2週連続優勝もかかっており「余裕の6アンダー凄いな…」と、褒めちぎると「僕は3日間のシニアツアーなら、ぶっちぎりの優勝だから」と、今月“デビュー”したばかりのもうひとつの主戦場の話題で、オチをつけることも忘れない。


「明日は天気良いのかな? 小林のラッキーみたいな優勝ない?」と悪天候で、昨日の最終日が取り消され、46歳の小林正則に転がり込んだABEMAツアーの「ISPS HANDA ヒーローになれ!チャレンジトーナメント」を引き合いに笑いを取った。


石川遼が、倉本昌弘に続く史上2人目のアマVを15歳で飾ったのは2007年。当時、もっとも肉薄しながら1差に破れたのが宮本だった。

「遼が勝ったときにはもう二度とないと思ったけれど」。

今年のABEMAツアーでは、5人目(現在は7人)のアマVを飾っている蟬川泰果(せみかわ・たいが)さんが、レギュラーツアーでもアマVを飾れば、昨年大会の中島啓太に続いて史上6人目。石川の偉業からなら15年で4人目を数えることになる。


「凄いね」とまた感嘆し、「意気込みはもうない、まったくない、みじんもない」と、自身のことは完全否定。

「明日はタイガくんのプレーを見るのと、僕は一つ一つ目の前のホールを消化していくだけ」と、無欲を強調したが、自身も今季開幕時に掲げた史上6人目(※)となるシニアとレギュラーの同一年Vの大チャンスを狙っていない、わけがない、…はず。


※レギュラー&シニア同一年制覇者
杉原輝雄(1989年ダイワKBCオーガスタ&日本プロシニア、ミサワシニア、1990年大京オープン&アイスターシニアカップ、関西オープン、ブリヂストン阿蘇オープン)
青木功(1992年カシオワールドオープン&米シニアネーションワイド)※参考記録
金井清一(1990年NST新潟オープン&TPCスターツシニア、日本プロシニア)
中嶋常幸(2006年三井住友VISA太平洋マスターズ&日本プロシニア、日本シニアオープン)
プラヤド・マークセン(2017年SMBCシンガポールオープン&すまいーだカップシニア、スターツシニア、日本シニアオープン、富士フィルムシニア)

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