トップ通過を果たした勢いで、この日は7バーディ、2ボギーの「66」。首位と1差の単独2位で飛び出した。
日大1年時に、今大会でプロの試合を初体験した際もマンデートーナメントからの挑戦。
アマの部2位で通過し、最終日にはベストアマも獲得した。
そこからプロ転向した2018年まで、3回出場。
「アマチュアから出させていただきコースも、ピン位置に対する攻め方も、頭に入っている」と、今度はプロとして、3年ぶりに出場を果たした昨年大会では初日「64」で首位タイだった。
最後は35位タイに終わったが「こういう難しいコースでボギーは出るもの。パー4がパー4.5みたいな状況で、いかに気持ちを切り替えて、無理しないでやれるか」と、学ぶことはできた。
この日は、3番ボギーのあとでも「1個くらいで落ち込まない」と、次の4番で7メートルを沈めてすぐ返上。
「耐えるところは耐えて、獲れるところで獲って、高ぶりすぎず、メリハリをつけてマネジメントができた」と、失敗や経験を、しっかりと生かしている。
現在、賞金2位で走る一学年下の桂川有人(かつらがわ・ゆうと)は、地元愛知の清須市出身。
桂川がフィリピン留学時に進路で迷っていた時、日大進学を進めたのが今野だった。
後輩に先を越された今の状況。
「いろんな人にも言われますけど、ユウトは当時から力があった。なんにも不思議ではない」とおおらかに受け止め、「これで僕も優勝できれば大会も盛り上がるし、恩返しもできる。早く同じ土俵にあがりたい」と、励みにする。
今季から、地元名古屋で介護事業を展開する「フロンティアの介護」と所属契約を結んだ。
「コロナでまだ実現していませんが、いずれは施設を訪問したり、貢献したい」と、恩義も深まるばかり。
日大進学に合わせてツアー7勝で叔父の今野康晴(いまの・やすはる)が住む千葉県に移り、下宿生活を送ってきたが「そろそろこっちに戻ろうと思っています」。
Uターン前の初Vで凱旋する。