比嘉一貴(ひが・かずき)が最終日に5バーディ、1イーグルの「64」。
2ラウンドの11番から44ホールボギーなしを続けて大会最多に並ぶ通算21アンダーで今季4勝目、通算6勝目を飾り、V賞金4000万円を加えて、賞金王への布石を打った。
2打差で出たこの日は序盤、大槻とペレイラの2人に2差に迫られたが後半13番で、左バンカーからの2打目をチップイン。
イーグルで4差をつけると、大槻は「あれが勝つゴルフ」と、降参の笑みを作った。
ペレイラが16番の連続バーディで、再度2差に迫ったが、イーグルを狙った最後18番で第1打を左林に曲げると、3打目を今度は右林のほうに打ち込みパーで終戦。
さらに余裕が出た比嘉は、残り105ヤードに丁寧に刻んだ3打目を、ピン根元に落としてきゅきゅっとスピンで寄せた2メートル弱のバーディを、ウィニングパットとした。
2016年のケプカに並ぶ大会レコードタイの通算21アンダーを記録し、3差の圧勝を飾った。
2004年と05年のウッズの連覇にプロへの憧れを強くし、2000年の優勝を契機に大逆転の賞金王に就いた片山晋呉の姿に自身の未来を投影した小学時代。
「ウッズを見てこの大会が僕の中で一番といっていいほど勝ちたいトーナメントとなり、片山さんの優勝を見て、僕もいつか賞金王になりたいと思うようになりました。自分も歴代覇者として、名前を並べることができて光栄です」と、喜びを語り「大好きな宮崎で優勝できたのは、応援してくださったみなさんのおかげ。ここからまた全力で賞金王を狙って頑張っていきたいです」と、さらなる健闘を誓った。
なお年間4勝は、2017年にその年賞金王に就いた大学先輩の宮里優作以来。
また、賞金2位の星野陸也は大会8位に終わり、差額は約7425万円に広がった。