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カシオワールドオープンゴルフトーナメント 2022

パンデミックや円安が影響か。変わる韓国勢の勢力図

シード権争いの最終戦が進行中だ。
現状のランキング表で、すでに上位65人の賞金シードを確定している韓国勢はランキング32位のイ・サンヒ(李尚熹)と、47位のH・W・リューの2人だけ。

日本ツアー2勝のパク・サンヒョン(朴相賢)がランク43位、また本大会2勝ほか通算4勝のハン・ジュンゴン(黄重坤)がランク60位の圏内につけるが、共に義務試合不足のため、賞金ランキングからは除外される。 賞金ランキング


一時期は、一大勢力を誇った。
韓国選手が大幅に数を減らしたのは、パンデミックの影響もあるだろう。


さらに、今季は母国の韓国ツアーの試合数、賞金総額共に過去最多を記録するなど拡大したことや、こちらもまた一気に急成長したアジアンツアーへの流出に加えて、昨今の記録的な円安の進行も関係している。

かつては日本ツアーを目指した韓国勢の多くがすでに母国で出場権を確保し、無理に国外に出なくとも生活は保障されている。


パク・サンヒョンも「来年は韓国でプレーします」と、宣言したが、第2ラウンドを終えて首位と5打差の8位タイ。スコア速報
このまま優勝とくれば、日本ツアーのシード権も確保できるのは、ハン・ジュンゴンも同様だ。


現在、ボーダー次点のランキング71位につける日本ツアー1勝のジャン・ドンキュ(張棟圭)も第2ラウンドの1番パー4で2打目を直接入れるイーグルを奪うなど、通算8アンダーと伸ばして13位タイで楽々と決勝進出。



ドンキュの場合は今年頑張って、韓国と日本を行き来し、出場義務試合数は満たしているからこのまま15位前後にとどまれば、逆転のシード確保も実現できる。
「気を引き締めて行きたい」と、こちらはWシードに虎視眈々だ。


ただ、賞金ランク74位で本大会に入ったソン・ヨンハン(宋永漢)は今季、開幕戦から日本ツアーを主戦場にした数少ない一人だが、成績が振るわず、今週がまさに正念場。

「いかに自分にプレッシャーをかけずにプレーできるかです」と、平常心につとめて第2ラウンドは通算11アンダーの3位タイで、まずは予選を突破した。




2016年初戦の「SMBCシンガポールオープン」で当時世界ランク1位のジョーダン・スピースを1差で封じて初優勝を飾って日本に定着。
愛くるしい笑顔で女性ファンの心をつかんだ。

シード権争いも手伝い今週は表情もやや硬いが、無事シード権が確定できたらまた、いつもの笑顔が戻るはずだ。