通算14アンダーで、前日の27位タイから10位タイに浮上した。
比嘉一貴と石川遼に挟まれ3日目の第1組で「胸を借りるつもり」でスタートし、この日最後の18番パー5は石川が、グリーンの外から入りかけのアプローチをした直後に、さらに近くにつける“組唯一”のバーディ締め。
共に「67」で回ってきたトッププロ2人を、3打もリードした。
賞金1位の比嘉が「遼さんと回っても、いつも通りだったんじゃないか。非常に安定していたし、メンタルも強い。度胸あるな」と、感心。
ホストプロの石川も、「アイアンショットが素晴らしかった。これから非常に楽しみな選手」と、称えた。
佐藤さんにとって、昨年の今大会から数えて自身3度目のプロの試合。
3位タイ発進した初日の「67」は、昨年の中島啓太が出したアマのベストスコアタイだった。
自身初の決勝ラウンドで、この日はさらに3打も更新。
「昨日までと違って、ティショットが安定していた。2打目もいいところにつけられて、良いリズムで回れた」と、並み居るプロに紛れて急上昇した。
大注目組でのプレーに「ジュニアの試合とは違う。圧を感じながらのラウンドでした」と言いながら、「緊張したのは1番ホールくらい。それ以外はいい緊張感で、普段よりもいいプレーができました」と、17歳がプロも驚愕の大物ぶりを発揮した。
プレーの合間も石川と、同じ埼玉繋がりで「同士だね」などと話しかけられ和気藹々。
「遼さんは昔から憧れのスーパースターで、目標にしてきた選手の一人。プロの決勝ラウンドで回れたのは嬉しいです」と、萎縮するどころか、むしろ力に。
普段からスイングを見てくれるという日体大ゴルフ部3年の兄・翔太さんとの兄弟タッグも頼もしい。
「バーディをたくさんとっているプロは魅力的」と、理想を描く。
「バーディをたくさん獲ると、観客の方たちも盛り上がると思うので。たくさんバーディが獲れるプレーヤーになりたいです」と17歳は、強心臓に加えて最終日の魅せ方も心得ている。