大岩龍一(おおいわ・りゅういち)は、スタートの6点差を覆せなかった。
通算36ポイントに止まり、5点差の2位に終わった。
「前半は自分の思っていたショットもパットもできなかった」と、ようやく本来のゴルフが光ったのは、16番だった。
小林より先に長いバーディトライを沈めて大きなガッツポーズを作ったが、「ちょっと遅かったですね」と、すぐまた小林にチャンスを決められ、5点差は縮まらなかった。
「伸太郎さんが素晴らしいプレーをしていましたし、5ポイント差を知ったのが15番ぐらいで、イーグルを一つかバーディを3つ獲らないといけない状況。厳しかったですね」と、最後まで隙を見せることがなかった36歳のベテランに降参だ。
それでも、2バーディの前半から折り返して後半は、当初から掲げていた「1日6バーディ」の目標に切り替え、「クリアできたのは良かった」と、前を向く。
開幕から出場5戦連続でトップ10を果たした昨年と比べても、物足りなかった今年、自己ベストの2位で今季2度目のトップ10入り。
「今シーズンの僕の出来からすればだいぶ、調子が上がってきたと思いますし、日本オープンに向けて楽しみな調子になってきました」と、国内ツアーは次週「ZOZOチャンピオンシップ」を挟んで、視線は2週後の“日本タイトル戦”へ。
「今後も、初優勝に向けて頑張りたいです」。
もっとも初Vが待たれる若手の一人がここからエンジン全開だ。